「見えてくる光景 コレクションの現在地」(1/18-3/31) (アーティゾン美術館)

exhibition

公益財団法人石橋財団ブリヂストン美術館は、2015年5月から休館していましたが、
このたび、「アーティゾン美術館」という館名の下、新しい美術館として開館いたします。
開館記念展として開催されます下記展覧会につきまして、ご案内申し上げます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
開催会場:アーティゾン美術館
開催期間:2020年1月18日(土)〜2020年3月31日(火)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」 のご案内

               記 

美術館とは、「人間とはなにか」を、造形をとおして分かりやすく伝える装置です。人間は過去、数万年にわたって形をつくってきました。その途切れることのない連鎖が、現在や未来の私たちを生かしています。人は文学や音楽、演劇などでもすぐれた成果を残してきましたが、美術ほど、私たちがもつ能力と可能性を直ちに感じることができる分野はないでしょう。創造という人間がもつ輝かしい力を、美術は私たちに教えてくれます。
休館中も収集活動を続けてきた石橋財団コレクションは、現在約2,800点となりました。古代から21世紀までにわたる創造の軌跡は、みなさまに、美術家たちが造形を生み出す瞬間と立ち会う場をご提供できるものです。このたびの選りすぐりの206点によって、今という時間が過去と未来をつなげ、人間の歴史を編んでいく営みにみなさまをお誘いします。

【見どころ】

1. 新収蔵作品から31点を初公開
石橋財団は美術館の休館中も積極的に作品収集に取り組み、コレクションの幅を広げています。本展では新収蔵作品の中から、モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介などの作品を31点初公開します。

2. コレクションへの新たな視点
「創造の体感」をテーマに、第1部では近現代美術を一望し、第2部では古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げます。2つの異なる視点により、ブリヂストン美術館を代表する作品として長らく愛されてきたモネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなどのコレクションに新たな光を当てます。

3. 従来に無い鑑賞体験の提供
旧美術館の約2倍の展示面積と最新機能の設備に加え、開放的な空間を創出し、現代的であたたかみのあるデザインを採用しました。さらに日本古来の美術作品を展示するための部屋を新設し、古代から現代までの人間の創造の軌跡をたどります。

【本展の構成】

第1部「アートをひろげる」
当館が所蔵する近代から現代までの作品の精髄を選り抜きました。1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュまでの約140年間です。美術家たちによる果敢な実験や試行の連続によって、私たちの美術の概念が次々に拡大していった歴史です。 

第2部「アートをさぐる」
7つの視点からアートを掘りさげてみたいと思います。アートの歴史に分け入り、私たちの心のなかにあるアートの核心に迫ります。

01 装飾
人間の根源的な欲求に装飾があります。ヒトの最初の絵画はボディペインティングだった、と考える人たちもいます。それは今日の私たちが考える写実的な絵画ではなく、なにかしらの意味やメッセージを持つ文様だったのでしょう。人間はやがて身辺の器物、そして生活空間を装飾して楽しむようになります。機能を追究するだけでは人間は生きていけないと思われます。手の動きや営みが残す痕跡が様々な感情を生み出す力をもつことに、人間は古代から気づいていました。 

02 古典
美術の営みのなかで、だれでもが納得できるような規範を突きつめたいという欲望が生まれてきます。ギリシア・ローマ時代につくられた筋道がその最も典型的なものでしょう。できあがった古典は、作品そのものによって、そして教育を通じて次の世代に受け継がれていきました。同時に、既存の規範を壊して新たな枠組みをつくりたいという願望も登場します。しかし、その壊そうとする営みも、古典があってこそ成り立つものです。現代でも、古典が果たす役割は小さくありません。 

03 原始
人間は、生物としての記憶を身体の中に深く刻み込んでいました。文字を持つ以前の記憶、そして 5,000年前に文字を手にしてからの記録。美術の痕跡には、双方にまたがる記憶が現れています。ときに美術には荒々しい表現が噴出しますが、動物としての人間が持つ、本来的な、ぬぐい去れない特質が潜んでいるといえるでしょう。原始以来の人間の歴史がたたみ込んできた衝動が、古今東西を問わず、ときに噴出するのです。 

04 異界
手の届く目の前の現実世界だけでは、人間は生きていけません。いまここにないもの、内面にしかないもの、空間や時間を超えて遠くにあるものをつかみ取って理解し、そしてそれを造形で表現しようとします。ときには文字ではなく造形でしか表すことができないものもあるでしょう。それは決して私たちに優しく語りかけてくるものばかりではなく、畏怖や憧憬、渇望が混じり合うものかも知れません。同時に美術以外の分野の芸術、文学や音楽などへの接近も見逃せません。 

05 聖俗
世界各地の、様々な時代の宗教美術に見られるように、人間の存在を超越した聖なるものを眼前に定着させたい、現実のなかから聖性を掘り起こして確認したいという願望は、人間に普遍的なものです。人間には聖なるものを希求する心が備わっています。また逆に、聖性と対蹠的な俗性に惹きつけられる性質も、ぬぐいがたく人間はもっています。そうした聖と俗が、実は自在に往き来するところに美術の面白さがあるでしょう。 

06 記録
世界は渾沌としています。言語によって世界を分節化できるようになった人間は、同時にその分節化した世界をイメージとして定着させることに取り憑かれました。「世界」には、私たちの視覚の前に存在する世界も、あるいは私たちの内側にある世界もあります。あるいは外と内を往き来する部分もあります。私たちの生を支える社会の記録、時間の推移をともなう出来事の記録、あるいは、美術家自身の刻々と変化する内面世界の記録が、美術の大きな部分を占めています。 

07 幸福
過去に積み上げてきた美術作品の一つひとつが、私たちの生活を豊かに彩っています。私たちは美術作品から、人間が何を感じてきたのか、何をあらわそうとしてきたのかを感じとろうとします。いわば、生きる意味を探ろうとしているといってよいでしょう。そうした作品を、秩序だてた組合せや方法でみなさまに示している美術館は、人間がつくりだした最も先鋭的な仕組みです。美術作家と美術館が様々に協働してつくりあげる空間が、みなさまの生を支え励ますものになっています。

━━ 展覧会概要 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

展覧会名:開館記念展 「見えてくる光景 コレクションの現在地」
会期:2020年01月18日(土)〜2020年03月31日(火) 
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
時間:10:00〜18:00(最終入場時間 )
(毎週金曜日は20:00まで/但し3月20日を除く)
*入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
2月25日(火)※ただし2月24日(月)は開館
観覧料:
【一般:ウェブ予約チケット】  1,100円
【一般:当日チケット(窓口販売)】 1,500円
【大学生・専門学校生・ 高校生】無料(要予約)
入館時に学生証か生徒手帳をご提示ください
ウェブ予約をされない場合は「当日チケット」(一般)をご購入ください 
【中学生以下の方】無料 予約不要
*障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料(要予約・入館時に障がい者手帳をご提示ください)
*ウェブ予約チケット:各入館時間枠の終了10分前まで販売
*当日チケット:ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売
URL:https://www.artizon.museum/exhibition_sp/emerging_artscape/
主催:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館

タイトルとURLをコピーしました